10月22日 「SaGa THE STAGE ~七英雄の帰還~」感想2
「SaGa THE STAGE ~七英雄の帰還~」感想2
「七英雄」ということで、もちろん原作は「ロマサガ2」です。
第1幕が「七英雄が異次元に追放されるまでの話」、
第2幕が「アバロンの皇帝の手によって七英雄が倒されるまでの話」
いわゆる「ゲーム本編の話」です。
第1幕はゲーム開始の時代から遙か昔に起こった出来事であり、
かつ原作では詳細が語られていない部分。
断片的に知っている設定や知識とだいたい一緒ではあったけど、
舞台オリジナルの設定を盛り込みつつ、
違和感なく第2幕の「ゲーム本編の舞台化」につなげたなー、と。
舞台オリジナルなのがオアイーブの立ち位置。
オアイーブとノエルとはお互い想い合う仲であったのにもかかわらず、
なぜ第2幕で七英雄打倒のためにレオンに伝承法を授けたのか?
ラストでその真意が明らかになるわけですが、
あくまで「レオンに伝承法を教えたのはオアイーブ」という部分は崩さずに、
舞台独自のエンディングに持っていったのには感心しました。
しかも、実はレオンから伝承法がスタートしたのではなく、
オアイーブが最初の伝承者だったという展開が好き。
ゲームでは、最終皇帝登場時にレオンに伝承法を授けたときと変わらない姿で
真実を伝えに来るオアイーブとのやり取りがすごく印象的だから、
プレイ済の人にとっては尚更「おおっ」と思ってしまうと。
観賞前は、ジェラールの言う通り「女狐」の印象しかなかったのに……。
前半はクジンシーがギャグに全振りしているくらいで基本シリアス展開、
後半はかなりギャグ寄りな展開に思えました。
まあ、前半が真面目だったせいで、尚更そう思ったのでしょうが。
第2幕の大きな見所のひとつは、
ゲーム本編の七英雄の中ではたぶん1番影が薄かったスービエ。
舞台の主役はノエル、七英雄のリーダーはワグナスだけど、
今回1番おいしいポジションにいたのはスービエではないかと。
海の主の娘と同化した理由に、ものすごい説得力があったわ。
スービエがバックにいるロンギット海絡みのイベントが
舞台ではばっさりカットされていたのもあり、
(おそらく)海の主をしばき倒した皇帝が悪いんじゃ?w みたいなことに(ぇ。
もっとも、海の主がレオンブリッジを壊してしまった理由は
舞台では語られていなかったと思うから、
原作を知っている人間から見て、の感想ですが。